
高校は義務教育ではないため、基準を満たさないと進級できず留年してしまいます。
留年する理由としては、学力の不足または出席日数の不足です。
留年すると様々なデメリットがあるので留年は回避したいところ。
留年することのデメリットを紹介します。
留年したら翌年に就学支援金が足りなくなる
就学支援金を受けている場合、本来納めるべき学費が支援金により差し引かれておい、学費が安くなっています。
しかし、就学支援金には対象となる範囲があり、永遠に学費が安くなるわけではありません。
留年しなければ高校卒業まで就学支援金を受けられるのですが、単位を落としてしまうと、その分は就学支援金の対象外となります。
就学支援金を受けている高校生が留年確定してしまうと、翌年の学費の請求が増えます。
留年したら就職に不利
留年すると就職には不利です。
同じ企業に応募するライバルたちは留年していないとすれば、留年していることは不利といえます。
留年の不利を振り切れるぐらいの長所があれば、プラスマイナスゼロぐらいかもしれません。
でもそんな長所があるのに留年したということだけでプラスマイナスゼロにされるのは、不利としか言いようがありません。
留年したら内定取り消しの可能性
高校3年生で内定が決まっている場合、留年すると内定取り消しになる可能性があります。
企業は、高校3年生の3月で卒業することを見込んで内定を出します。
卒業を見込んで内定を出しているので、卒業できないとなると、それは約束違反と同じです。
高校3年生での留年は、絶対しないように工夫しなければいけません。
一度内定取り消しになった企業は、翌年に再受験してもまた再び内定をもらえるとは限りません。
ストレートで高校卒業する生徒を優遇したい企業もあるからです。
就職を検討している人はとくに、高校3年生で留年しないように高校生活を送る必要があります。
高校留年しないためにできること
高校を留年してしまうとデメリットが大きいので、留年しないで済むならその方が良いですよね。
今の高校から「あなた、留年です」と言われても、その学年のうちに通信制高校へ転校すれば留年せずに高校卒業できる可能性があります。
高校を留年してしまうには大きく分けて2つのパターンがあります。
- 出席日数が足りない
- 成績が足りない
不登校になって欠席が続くと、進級するための出席日数が足りなくなって留年してしまうことがあります。
不登校といっても原因はいろいろで、クラスメイトとうまくいかなかったり、通学の距離が長くて疲れてしまったり、高校の先生との相性が悪くて登校しづらくなる場合もあります。
また、成績が足りないと評定が1となり単位を取得できなくなります。
定期テストや提出物によって成績をつけられますが、高校の定める成績に満たない場合は留年することがあります。
高校によっては、補講課題や補習への出席によって単位を認めてくれるところもありますが、高校の成績が悪すぎると留年することがあります。
通信制高校は、出席日数や成績での留年がほとんどないため、全日制高校で留年と言われた生徒さんも留年なしで高校卒業できる可能性があります。
留年なしで高校卒業できる可能性、と少し濁してしまったのは、転校する時期や残りの単位数によって留年なしで卒業できるかどうかが違うからです。
通信制高校では、毎日登校する必要がないので、あまり登校したくない生徒さんでも無理なく過ごせます。
また、通信制高校は一度の試験で単位の認定や不認定を決めるのではなく、さまざまな課題で単位を認める方向で進めていきます。なので、成績が足りなくて留年になってしまった生徒さんも大丈夫です。
今の高校から「留年です」と言われて場合も、通信制高校に転校することで留年なしで高校卒業を目指せます。