
過敏性腸症候群の高校生が増えています。
過敏性腸症候群はストレスが原因と言われています。
過敏性腸症候群の症状はとてもつらいもの。
そんなつらい症状を抱えながら、高校生活を乗り切るのは大変です。
ストレスとうまく付き合うことのほか、生活環境を改善することも必要です。
- 高校生で過敏性腸症候群と診断された
- 体調不良で高校に行けない
こんな方の参考になれば幸いです。
過敏性腸症候群とは
精神的ストレスや情緒不安定など心因的背景の関与のもとに腸管の機能異常をきたし、種々の不定腹部症状を訴える代表的な消化器心身症。
坂野雄二 臨床心理学キーワード補訂版 有斐閣より引用
過敏性腸症候群は、ストレスなどの精神的なものが原因とされ、胃腸に症状が現れます。
過敏性腸症候群は、器質的な異常が認められない、つまり潰瘍などの病気が見られないことが前提です。
病院で調べても目に見える原因は見当たらないにも関わらず、お腹がしんどい、お腹が痛い、便秘、下痢などの症状があります。
もう出かける時間なのにトイレから出ることができないこともあるようです。
また、いきなりトイレに行きたくなるので、電車など自由にトイレに行くことができない状況を避けたくなります。
過敏性腸症候群にはいろいろな種類があります。
- 便秘型
- 下痢型
- 便秘と下痢を繰り返す型
- ガス型 など
高校生に過敏性腸症候群が増えている
通信制高校へ来られる高校生から過敏性腸症候群のことをよく聞きます。
過敏性腸症候群はストレスが原因と言われているので、ストレスを抱えた高校生が増えているのでしょう。
第一志望の高校に不合格だったため第二志望の高校に通うストレスだったり、高校までの通学がストレスだったり、高校での人間関係がストレスだったり。
高校生はまだ心も体も発達の途中なので、ストレスを抱え切れなくなると何かしらの症状が現れます。
過敏性腸症候群になると、高校生活を送ることが難しくなります。
過敏性腸症候群はいきなりお腹が痛くなったりするので、通学途中や授業中に腹痛に襲われることもあります。
高校生活の中でいつ腹痛に襲われるかと思うと外出するのが怖くなったりするでしょう。
生活習慣の改善と胃腸薬によって過敏性腸症候群を治していくことになるかと思いますが、高校生活に毎食後の服薬もストレスが溜まります。
私も以前、一口でも水を飲んだらガスが出るという症状が続き、教室で仕事をするときは水分を取ることが怖くて(オナラが出たらどうしようって)ほとんど水分を取らずに1日を過ごしていたこともありました。
どうしても喉が渇いて水を飲んだらガスが‥同じ空間に他の人がいるとガスを我慢することになるので、毎日腹痛になって顔が青ざめていました。
過敏性腸症候群のつらい症状を抱えながら高校生活を送るために必要なこと
- 休息
自分のペースで高校卒業を目指せる通信制高校も選択肢に入れて
全日制の高校では出席日数も高校卒業の条件の一つなので、過敏性腸症候群になって欠席が続くと高校卒業が延期されることがあります。
高校卒業するためには、高校の授業に出席することが必要なのです。
でも過敏性腸症候群になったら、行きたくても行けないし、そのうち高校へ行くことが怖くなるかもしれません。
通信制高校には、過敏性腸症候群になった子も在籍しています。
過敏性腸症候群の原因はストレスと言われているので、永遠に治らない病気ではありません。
休んだり生活スタイルを改善していくことで、治っていきます。
通信制高校なら、回復を待ちながら自分のペースで高校を卒業できます。

実際に、2年かけて過敏性腸症候群を克服してきた生徒さんを見てきました。
今までは学校に行くとなったら腹痛に襲われてトイレから出られなくなっていたのが、通信制高校に入ってから1年後はスクーリングに出席もできるようになりました。
過敏性腸症候群は、生活を改善し、ストレスとうまく付き合っていくことで回復していきます。
通信制高校がその一助になれば幸いです。