
不登校の原因がわかれば、不登校を解決する手掛かりになるかもしれないと思いますよね。
不登校の原因と言われていることについて、心理的な視点も含めて紹介します。
不登校の原因とは?
不登校の原因と言われていることは、
- 子ども自身の性格
- 親の育て方
- 学校
など、さまざまなことが言われています。
親の育て方に関しては、周囲の人から勝手に不登校の原因とされて、心無い言葉に傷ついた方も多いと思います。
子どもが不登校になると、親は「育て方が間違っていたのだろうか」と自分を責めることもあるようです。
また学校や周囲から「お母さんの愛情不足」など根拠のないことで責められた経験のある人も。
不登校の原因は人それぞれ違いますし、複雑なもの。
不登校の原因は複雑に絡み合っていることが多いので、一つの原因に決めることはほぼ不可能です。
ただ、不登校の原因について考えてみることは子どもを理解することにもつながりますし、これからどうしていくかを考える手掛かりになります。
子どもの性格が不登校を引き起こすこともある
不登校の原因に、子どもの自身の性格があります。
- 傷つきやすい
- 自己主張できない
- 感情のコントロールが難しい
不登校の原因が子どもの性格とは言っても、子どもが悪いのではありません。
今いる社会とは合いにくい性格ということです。
日本の社会って、同調圧力がすごかったり、やたらと「普通」であることを求められます。
そこに適合しないと、学校に行きづらくなって不登校になるということはあります。
でも、子どもの性格と社会とが合わないからと言って、子どもが悪いわけではないので誤解しないでください。
学校環境が不登校の原因になることもある
不登校の原因が、学校ということもあります。
- いじめ
- 先生と合わない
- 学校の教育方針と合わない
学校環境が悪いために不登校になってしまうこともあります。
しかし、現実的には学校に変化を求めるのは難しいでしょう。
学校の教育方針と合わないというのは、子どもからすると理不尽な指導が続いたりすることです。
子どもが理不尽だと感じても、それを学校に止めさせることは難しいですよね。
学校が原因で不登校になった場合は、転校などで学校自体を変えるのが現実的です。
親の育て方は不登校の原因にはならない
不登校の原因は親の育て方や、愛情不足だと言われることもありますが、それはないと声を大にして伝えたいです。
不登校になりやすくなる要因として、家族の仲が悪いと(本人が思っている)いう調査結果もありましたが、少数派でした。(参照:文部科学省「不登校児童生徒の実態調査結果」より)
もし育て方が悪かったかもしれないと思われる場合には、今日から改善できます。

どの本で読んだ情報かは忘れてしまったのですが、「もし子育てを間違えたと思ったら、今から変えればいい。接し方を変えれば、子どもは3ヶ月で変わる」というようなことが書かれていました。
ソース不明の情報で恐縮です。
不登校の原因を突き止めるよりも大切なこと
結局、不登校の原因というのは明らかないじめでない限り、わからないということです。
学校に行きたくないと思った時に誰に相談したかという調査では、中学生では45%が家族、42%が誰にも相談しなかったという結果が出ています。
約半数が家族に相談し、残りの半数は誰にも相談しなかったのです。
中学生で「誰にも相談しなかった」という結果なので、高校生になるとその割合はもっと高くなることが予測されます。
学校に行きたくないという大事な相談を「誰にも相談できない」というのは子どもにとってとても苦しいことでしょう。
原因を突き止めれば不登校が解決するような気がしますが、原因を突き止めることはほぼ不可能です。
それよりも、子どもが安心して過ごせる、安心して話せるというのが大事です。